2017年03月09日

シーカヤックでめぐるマングローブ林と干潟の生き物観察

オールシーズン楽しめ、4歳の子どもからでもチャレンジできるアクティビティとして人気のシーカヤック。 シーカヤックの操り方を学んだら、沖縄ならではのマングローブ林に漕ぎ出してみましょう。 ムツゴロウによく似たミナミトビハゼ、名前の通り毛深いケブカガニといったユニークな海の生き物と出会うことができます。干潮でカヤックが使えない時は、干潟(ひがた)を散策するという楽しみ方もありますよ。

沖縄のマングローブ林

沖縄は鹿児島と並んで、日本で豊かなマングローブ林の見られる貴重なエリアです。
海水と淡水の混ざり合う汽水域の水際でマングローブは育ちます。マングローブとは汽水の岸辺に自生する植物の総称で、沖縄ではヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギ、ヒルギモドキなどを見ることができます。
マングローブは、普通の植物なら生きられない塩分をものともしません。水辺の泥は酸素が少ないため、呼吸のために独特の形をした根を地上まで伸ばします。
タコの足に似た広がる根「支柱根(しちゅうこん)」を伸ばすのはヤエヤマヒルギ。人間のひざに似た逆U字形の「膝根(しっこん)」をいくつも出すのはオヒルギ。細く直立した「通気根(つうきこん)」を突き出しているのはヒルギダマシです。
ユニークなマングローブをぜひその目で確かめてみてください。

 

シーカヤックでマングローブ林をめぐる

激流を下る競技としてのイメージが強いカヤックですが、沖縄ではマングローブ林や穏やかな沿岸部をゆったりめぐるための乗り物として楽しまれています。海で操るカヤック(シーカヤック)は年間を通じて楽しむことができ、多少の雨でも平気です。
シーカヤックは、遊覧船より目線が水面近くにくるため、より自然との一体感を味わうことができます。自分のペースで漕ぎ進んでいけるのもよいですね。
マリンスポーツの中では最も体力を使わないので、4~5歳の子どもからお年寄り、スポーツに自信のない方でも大丈夫。マングローブ林の中をいくツアーなら、木々が亜熱帯の強い紫外線をさえぎってくれるので、日焼けが気になる方にも安心です。沖縄で乗ることのできるカヤックの多くは「シット・オン・トップ」と呼ばれるタイプで、船体の幅が広く安定性に優れています。
初心者はツアーの前に、シーカヤックの基本的な扱い方をレクチャーしてもらえます。パドルと呼ばれる櫂の持ち方、進む、止まる、方向転換といった基礎を学んだら、いよいよマングローブ林へと漕ぎ出しましょう。
マングローブ林は生き物たちに住みかを与えるという役割も持っています。海中に没している根の間に目を凝らしてみると、小さな魚たちがたくさん。マングローブは稚魚たちが身を隠しながら育つ「海のゆりかご」なのです。カニやシャコといった甲殻類の姿も。目を上げればカワセミやサギといった鳥たちにも出会えるかもしれません。

 

まだまだあるシーカヤックの楽しみ方

マングローブ林は水位が低いため、干潮になるとシーカヤックを使えない場合もあります。そんな時は干潟を散策して生き物観察をしてみませんか。
沖縄ではマングローブ林のすぐ隣にサンゴ礁がひろがっています。そこにはカニやウニ、ウミウシ、ナマコといった生き物たちの宝庫。中には毒を持った生き物もいますが、ガイドさんがしっかり教えてくれます。
シーカヤックは本来、高い波や風の中でも力強く進むことができる乗り物です。ビギナーでも楽しめるマングローブ林をめぐるツアーで自信をつけたら、海中洞窟を探索したり、離島まで漕いで渡ったりと、よりダイナミックな内容のツアーにトライしてもよいでしょう。沖縄の海は尽きることない魅力を提供してくれるのです。ツアーによって年齢制限があるのでよく確認してくださいね。

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Writer紹介

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宮脇 直

アメリカンフットボール専門誌『Touchdown Pro』編集長を経て、2016年夏よりフリーランスのライター兼編集者として活動中。