2017年03月09日

ジンベエジェット誕生秘話

2012年12月26日、ジンベエザメを機体にデザインした特別塗装機「ジンベエジェット」の運航が開始しました。日本トランスオーシャン航空(JTA)の創立45周年と沖縄美ら海水族館の開館10周年を記念したコラボレーションで生まれた空飛ぶジンベエザメ、「ジンベエジェット」がついに大空へ飛び立ったのです。それ以来4年間以上、1日も休まずお客様を乗せ続けています。 ジンベエジェットが大空を飛ぶようになったのは、実は一人の運航乗務員(副操縦士)の発案がきっかけでした。

ひとりの想いから生まれたジンベエジェット

ジンベエザメ_1

「ジンベエザメが大空を飛んでいたら、みんなワクワクするんじゃないかな?」

 

そう思ったのは、沖縄美ら海水族館の「黒潮の海」の大きな水槽を見ながらのことでした。

 

その運航乗務員は、よく家族で沖縄美ら海水族館へと通っていました。「沖縄の海との出会い」をテーマに、「サンゴ礁への旅」「黒潮への旅」「深海への旅」と大きく3つのエリアに分かれて、沖縄の海をまるごと体感できる水族館。何度も通ってしまうのには訳がありました。その理由は、沖縄美ら海水族館で一番人気の「ジンベエザメ」です。「黒潮の海」の大きな水槽の中を悠然と泳ぐジンベエザメには、見るたびに圧倒され、何度通っても見入ってしまう不思議な魅力を感じていました。ふと周りに目をやると、自分たち家族と同じようにたくさんの家族がジンベエザメに見入っています。子どもから大人までみんな笑顔で、ジンベエザメのゆっくりとした泳ぎに合わせて、目で追いかけたり写真を撮ったり。なかには、ジンベエザメと一緒に走っている子までいます。やっぱり、みんなもジンベエザメが好きなんです。

 

「もし飛行機に、この悠々と泳ぐジンベエザメをペイントして大空を飛ぶことができたら、たくさんの人が空を見上げてワクワクして、笑顔が生まれるんじゃないかな。そして、目の前を泳ぐ、本物のジンベエザメを見てみたいと、沖縄へ来て、沖縄美ら海水族館へ足を運んでくれる人がもっと増えるんじゃないか。」
この想いが形となり、大空を泳ぐ「ジンベエジェット」誕生へとつながったのです。

 

ジンベエジェットがつないだ縁

ジンベエジェット_2

「ジンベエジェット」を思いついたJTA運航乗務員をはじめ、担当者が沖縄美ら海水族館と実現に向け話し合いを重ねました。

 

「JTAと沖縄美ら海水族館とで協力することで、どのようなことが実現できるのか。話題になるというだけでなく、ジンベエジェットを通じて両社のどのような想いを伝えていけるのか。」

 

そして、『「沖縄の海との出会い」をテーマとする沖縄美ら海水族館と、うちなーの翼 JTAが、沖縄の魅力を発信する役割を果たしたいという共通の目的で、沖縄県内のみならず県外のお客様にも沖縄の魅力を広くアピールしていく』という想いで、実現することになります。
※JTA 2012年10月31日 プレスリリースより一部引用。

 

ジンベエジェットは、お腹の部分に「コバンザメ」がいます。沖縄美ら海水族館の「黒潮の海」と同じように、少しまんまるとしたコバンザメ。遠くから近づいてくるジンベエジェットが見えたら、空を見上げてみて。ジンベエジェットに寄り添っているコバンザメを見られるはずです。

ジンベエジェットとコバンザメ

 

そして、サクラジンベエジェットの誕生

さくらジンベエ_1

ひとりのJTA運航乗務員の想いから始まったジンベエジェットプロジェクトは、2012年の12月、ついに実現します。沖縄美ら海水族館のジンベエザメ「ジンタ」をイメージしたジンベエジェットの就航が開始しました。就航セレモニーと遊覧飛行には、沖縄美ら海水族館がある沖縄県本部町の小学校数校の生徒たちを招待して、実際に飛行機に乗ってもらいました。

 

後日、セレモニーに参加した小学校の生徒たちから温かいメッセージが届き、JTA社員で感謝を伝えるために小学校を訪問することになりました。

 

その頃、実は次のジンベエジェット(2号機)の計画をしていて、どのようなイメージにするか、JTA社内では悩んでいました。そんな中、小学校への訪問からの帰り道で目に飛び込んできたのは、通学路沿いに植えられた鮮やかなピンクが美しいカンヒザクラでした。

 

そこで「沖縄美ら海水族館がある本部町をイメージできるさくら色(ピンク)のジンベエジェットはできないだろうか」と思いつきます。

 

小学校の生徒たちが届けてくれたメッセージがきっかけとなり、青色の「ジンベエジェット」と対をなす、さくら色のジンベエジェット「さくらジンベエ」の誕生へとつながったのです。

 

1号機は沖縄美ら海水族館の人気者、ジンベエザメの「ジンタ」をイメージしたデザイン。2号機はジンベエザメのデザインはそのままに、女の子をイメージしたさくら色の可愛らしい塗装をすることになり、日本一早く咲く桜として有名な沖縄・やんばる(北部地域)のカンヒザクラを頭(機首)部分に飾ることになりました。

 

世界初の飼育下での赤ちゃんジンベエザメ誕生を目指す取組みを進めている沖縄美ら海水族館を応援していくという想いも込めて、このジンベエジェット2号機である「さくらジンベエ」を就航させることになったのです。

 

日本一の大水槽から大空へと飛び出したジンベエザメ

大空を飛ぶジンベエジェット

あなたは大空を泳ぐジンベエザメに出会ったことはありますか?

 

ジンベエジェットは、JTAだけでなく沖縄美ら海水族館の職員・スタッフ、JALグループの社員の多くの関連部署の協力、そして沖縄に住む子供たちや多くの人たちの応援があって就航できたもの。ぜひ、たくさんの人たちの想いが詰まったジンベエジェットに会いに来てください。

 

きっとジンベエジェットもあなたと会えるのを楽しみに待っているはずです。

2017.03.09

空港で出会えるジンベエジェットの仲間たちに会いに行こう!

ジンベエジェットには仲間がいることを知っていますか? ジンベエジェットが空を泳いでいる間も、地上でせっせと働くジンベエジェットの仲間がいるのです。今回は、小さいけれどとっても力持ちのジンベエジェットの仲間たちを紹介します。

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「こんにちは!ジンベエさん」編集部

ジンベエザメや沖縄の海のこと、ジンベエジェットなどの情報をみなさんに届けるために日々奮闘中。