2017年04月17日

「お父さんが出産?」 タツノオトシゴの家族愛

タツノオトシゴを、見たこと、聞いたことはあるでしょうか。 とっても変わった、個性的な姿をしているのです。そんなタツノオトシゴには意外な素顔があります。 オスとメスが、ロマンティックなダンスで愛しあったり、お父さんがいっしょうけんめい子育てしたり。そう、タツノオトシゴの生活は見た目以上に個性的で、魅力たっぷりなのです。

タツノオトシゴって、なにもの?

名前といい、姿かたちといい、とっても変わっているタツノオトシゴ。そもそも、どういう種類の生き物なのかと思ってしまいますよね。
 
こんな変わった外見ながら、タツノオトシゴは立派な魚類です。熱帯もしくは温帯の、浅い海に住んでおり、約45種類が存在しているといわれます。
 
大きさは種類によって異なり、全長1センチ半ばのものから30センチを超えるものまで、様々です。
なかには熱帯魚のように、あざやかな黄色やオレンジ色をした種類もいて、見ていてこんなに楽しい魚もめずらしいですよね。
 
タツノオトシゴは、その姿が伝説の生き物である竜(りゅう)に似ているため、日本ではタツノオトシゴ(竜の落とし子)と呼ばれています。
ちなみに英語では、見た目がむしろ馬に似ているということで、シーホース(海の馬)と呼ばれます。
 
どうですか? あなたの目で見たタツノオトシゴは、竜と馬、どちらに似ていますか?

タツノオトシゴ_1

短いヒレをプルプル 泳ぐ姿がカワイイ!

このタツノオトシゴ、とにかく見ていてあきません。

小さい胸ビレ・背ビレを小刻みに動かし、一生懸命泳ぐ姿が「カワイイ」と評判です。

肉食ですが、泳ぎは遅いので、エサを追いかけ回すことはできません。そのため近くに来た獲物を、あの細長い口で一気に吸い込んで、食べているのです。
 
個性的な長いシッポ(尾)も、本当に竜みたいで魅力的ですよね。しかしこのシッポ、タツノオトシゴの生活でとっても重要な役目を果たします。
 
タツノオトシゴの小さな身体で海にいると、ちょっとした海流にながされてしまいそうです。しかし彼らは、その細長い尾を海草などに巻きつけることで、流されるのを防いでいるのです。
 
見た目は変わり者のタツノオトシゴですが、その身体は、うまく環境に適応してできているのですね。
 

求愛のダンス! 身体をクネクネ

タツノオトシゴはめずらしいことに、メスがオスの身体にタマゴを産み付ける習性があります。しかしそう簡単に結ばれるわけではありません。
タツノオトシゴのオスは、なんとか自分の子供を産んでもらうため、求愛のダンスをします。メスの後ろを追いかけて、熱烈にアピールするのです。

メスがオスの愛を受け入れると、二匹は互いの尾をからませ、カップルとして愛し合い、ダンスをします。とってもロマンティックなのですね。
 
そうしてメスは、オスの身体についたふくろの中にタマゴを産みつけます。オスはその卵に受精させ、ふくろの中で育てるのです。

タツノオトシゴ_2

子育てはお父さん 愛情いっぱい家族です

こうして卵をかかえたオスは、タマゴから赤ちゃんが生まれ、ある程度育ったところで、彼らを海の中に送り出します。
 
海草に尾を巻きつけ、身体をブルブルとふるわせて、ふくろの中から赤ちゃんを産み出すのです。そのため「オスが赤ちゃんを生んでいる」ように見えるのです。とても多くの子供が出てきます。お父さんの仕事はとても大変です。
 
しかも、オスが赤ちゃんを海に送り出すころには、メスはもう次のタマゴを準備しています。またすぐにオスとメスは愛しあって、子供をつくることになるのです。タツノオトシゴのお父さんって、本当に立派ですよね。
 
タマゴを孵化(ふか)させるのも、赤ちゃんを育てるのも、全部お父さんの担当です。タツノオトシゴのお父さんって、なんだか家族愛にあふれていますよね。

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「こんにちは!ジンベエさん」編集部

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