2017年03月09日

沖縄の海はなぜ「美ら海(ちゅらうみ)」なのか?

日本でありながら、異国のような美しさと神秘さを持つ“沖縄の海”。その海の素晴らしさから、沖縄では「美ら海(ちゅらうみ)」と呼んでいます。
なぜ、沖縄の海はここまで綺麗なのでしょうか。ここでは、沖縄の海が多くの人から愛される3つの理由をご紹介していきます。

沖縄の海は「サンゴ」が豊富!

沖縄の海には、本土の海とは違い「サンゴ」が自生しています。白っぽい石のように見えるサンゴは立派な海の生物です。ハチの素のように色々な形があり、表面に見えている部分以外、奥のほうにも広がっており、流れてくる小さなプランクトンなどを食べて暮らしています。
 
また、サンゴは褐虫藻(かっちゅうそう)という植物の一種が大好き!褐虫藻は光合成をすることが出来るので、海面から注ぐ沖縄の太陽からの光を浴びて育ちます。その褐虫藻からサンゴは栄養を得て、元気な状態を維持しているのです。海水温が上昇してしまうと、この褐虫藻がいなくなってしまい、栄養を得る術を失ったサンゴはやがて真っ白になってしまいます。これをサンゴの白化現象(はくかげんしょう)といい、多くのサンゴが死んでしまう恐ろしい状態なのです。
 
サンゴは、食べた褐虫藻から得た栄養を粘液として海中に放出しており、これが沖縄の海の栄養になり海の掃除をしてくれています。つまり、サンゴが死んでしまうと、沖縄の海中生物が死滅してしまいますし、沖縄の海が汚れてしまう危険性があるのです。沖縄の海を掃除し、栄養豊富にしてくれているのはサンゴだったのです。
 

速い流れの「黒潮」で透き通っている!

沖縄の海は、暖かく流れが速い「黒潮」と呼ばれる海流が通っています。この黒潮は、海の中に含まれる栄養であるプランクトンが少なく、透明度が高いのが特徴です。
 
プランクトンの異常発生などで、湖や沿岸部などが変色するニュースを見たことがありませんか?適度にプランクトンがあることは必要ですが、過剰にあると死んでしまったプランクトンで水が濁り、汚れてしまいます。潮の流れが速い黒潮はそういったことがありません。常に透明度が高いまま、プランクトンの量も適度に保たれていることによって沖縄の海は綺麗なのです。

 

不純物が紛れにくい地形も綺麗な理由のひとつ

小さな島がたくさん連なる沖縄県には、実は大きな河川がありません。沖縄本島にある代表的な川は、比謝(ひじゃ)川で、流域面積は約49平方キロメートル。長さは約17キロメートルです。日本一流域面積のある川は利根川で、その大きさはなんと16,840平方キロメートル!日本一長い川である信濃川は、長さがなんと367キロメートルもあるのです!その差は歴然ですね。
 
大きな河川が無いということで、得られる良い点があります。それは、雨などで土砂が海に流れ出ることが少ないということです。土砂には、たくさんのプランクトンが含まれています。豊富な栄養が海に流れ出るということは、良い点のように聞こえます。しかし、豊富な有機物である栄養素が沿岸部に滞留してしまうと、海の濁りにもつながるのです。
 
万が一、大雨や長雨で土砂が流れ出たとしても、流れの早い黒潮で一気に拡散させることが出来ます。こういった理由から、不純物が紛れにくい透明度の高い海が保たれているのです。
 
いかがでしたか?沖縄の海が「美ら海(ちゅらうみ)」と呼ばれる理由、それには沖縄の地形をはじめ、とりまく海流、そして生態系が大きく影響してくるということがわかっていただけたかと思います。綺麗な海を見てウットリするのも良いですし、お子さんと沖縄の自然についての研究のために足を運んでみるのも楽しそうですね。

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「こんにちは!ジンベエさん」編集部

ジンベエザメや沖縄の海のこと、ジンベエジェットなどの情報をみなさんに届けるために日々奮闘中。