2017年05月15日

史上最強のクラゲ! ハブクラゲの恐るべき正体

沖縄の海には美しい海洋生物がたくさん暮らしています。 そんな沖縄の海ですが、実は危険な海洋生物もいるのです。 今回は史上最強のクラゲとして知られるハブクラゲについてご紹介いたします。ハブクラゲの恐るべき実態から意外すぎる天敵まで紹介するので、ぜひ楽しみながら記事を読んでください。

 

ハブクラゲってどんな生き物?

ハブクラゲは沖縄の海に生息する猛毒クラゲです。
 
傘の直径は10〜15cm程度で、伸ばした触手は1.5mにも及ぶことがあります。
 
ハブクラゲが有名な理由は、その恐るべき毒。
クラゲはプランクトンのほかに魚やエビを餌とします。触手で獲物を捕らえ麻痺させた後に、口から餌を食べるのです。
 
しかし、弱い毒を持つクラゲの場合は、獲物が逃げようとして暴れまわります。その時に、大事な触手が傷ついてしまうのです。
それに対して、ハブクラゲが持つ毒は強力。獲物を一瞬で殺すので、触手を痛めつけることなく餌を食べることができます。
 
ハブクラゲの毒は人間に対しても強力です。刺されると激痛を感じ、みみずばれ、水泡、細胞壊死などを起こします。最悪の場合は呼吸困難、心停止、そして死という結果になることも……。
 
ハブクラゲは透明な見た目をしています。
透明なハブクラゲの存在に気づくのは困難です。現在はほとんどの海岸でハブクラゲの侵入を防ぐネットが張られていますが、まれに張られていないところもあります。
 
そのような場所で、海水浴を楽しむときにはハブクラゲに注意しないといけません。
クラゲ_1

どうして名前にハブがつくの?

「どうしてハブクラゲっていう名前なの?」と疑問に思いませんか。
ハブクラゲの「ハブ」はヘビのハブから来ています。ハブは日本では沖縄県だけに生息する猛毒ヘビです。
 
ハブとハブクラゲは、大きな共通点を2つもっています。
 
1つは沖縄県に生息していること、そしてもう1つは人を死に追いやることもある猛毒を持っているということです。
 
この2つの共通点のため、ハブクラゲには「ハブ」という名前が付けられていると考えられています。
 
 

ハブクラゲが他のクラゲよりも進化している理由

クラゲ_2
ハブクラゲは他のクラゲと比較すると、大きく進化していると言われます。
多くのクラゲは傘を活かして水中を浮遊します。水泳能力は高くないのです。
 
しかし、ハブクラゲは違います。ハブクラゲは自らの意志で動くことができるのです。最大時速は約7km。人が歩く速さと同じくらいなので、水中では瞬く間に獲物に近寄ることができます。
 
さらにハブクラゲには目がついています。ハブクラゲの目は人間の目と同様に、網膜、レンズ、虹彩、そして角膜があります。しかしクラゲには脳がないので、ハブクラゲがどのようにしてモノを見ているのかは明らかになっていません。
 
クラゲはミステリアスな生物です。体の構造、特に神経組織が他の生物とは全く異なるので、クラゲのことをエイリアンと例える科学者もいるほどです。
 
映画などのフィクションの世界では、優しいエイリアンと危険なエイリアンがいますよね。目で獲物を発見して、高い水泳能力で近づき、猛毒で獲物をしとめるハブクラゲは間違いなく危険なエイリアンです。
 
 

ハブクラゲの意外すぎる天敵とは!?

ウミガメ

一見すると敵なしのハブクラゲですが、実は唯一の天敵がいます。
 
それがウミガメです。
 
あのおっとりとして、優しそうなウミガメのことをハブクラゲは恐れています。その理由は、ウミガメは餌としてクラゲを食べることが大好きだからです。
 
心配なのは、ハブクラゲの毒。
 
しかし、ウミガメにはクラゲの毒に対する免疫があります。そのため、強力なハブクラゲの毒も平気なのです。
 
クラゲが大好物のウミガメにある悲劇が襲っています。
それは海に放り込まれたプラスチックの袋をクラゲと間違えて食べてしまうということです。プラスチックの袋は、ウミガメの胃の中で分解されずに残り続けることがあります。
 
するとウミガメは新たな餌を食べることができなくなり、餓死してしまいます。海や浜辺は人間だけのものではありません。ハブクラゲやウミガメをはじめとする海洋生物とも分かち合っていることを覚えていないといけませんね。
 
 

ハブクラゲに刺されたときの対処法

万が一、ハブクラゲに刺されても、しっかりと対処することで重症になる可能性を下げることができます。
沖縄の海を楽しむ前に、ハブクラゲに刺されたときの対処法を学んでおきましょう。
 
ハブクラゲに刺された箇所をごしごしとこすったり、真水をかけたりしてはいけません。患部には触手がついています。触手を刺激することによって、毒の噴射が促進されてしまいます。
まずはお酢を患部にたっぷりとかけましょう。お酢には刺胞を抑制する働きがあります。もし痛みがある場合は、氷や水で患部を冷やします。
 
小さな子どもが刺された場合には、この対処法を実践した後に病院に運びましょう。

 

時には危険も潜むところもまた、海の魅力のひとつと言えるでしょう。

それでは、よい旅を!

 

※ 文中のクラゲの画像は全てイメージです。

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Writer紹介

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奥川

フリーランスのウェブライター、英語・スペイン語翻訳家。アルゼンチン人の妻との結婚を機に南米アルゼンチンへ移住。現在は妻と息子の3人でほのぼのと毎日を過ごしています。