WordPressブログの引越し(移転)をしてくれるプラグインがあるのをご存知でしょうか?
その名も「All-in-One WP Migration」と言いまして、ここではその使い方などについて説明していきます。
ぜひ参考にしてみて下さい!

WordPressブログの引越しをしようと思ったらSQLファイルとかFTPとか良く分からなくて詰んだ!

大丈夫!そういう部分をAll-in-One WP Migrationがやってくれるから!
以下、元々使っていた移転元のドメインを「旧ドメイン」。
引越し先の移転先のドメインを「新ドメイン」と表記します。
プラグインAll-in-One WP Migrationとは?

All-in-One WP Migrationは超簡単にWordPressブログの引越し(移転)が出来るプラグインです。
移転前の旧ドメイン、移転後の新ドメイン、それぞれにAll-in-One WP Migrationをインストール・有効化し、旧ドメインと新ドメインで簡単な操作を行うだけでブログのデータが旧から新ドメインに移ります。

ドメイン間のデータの移行を手作業で全部やるのは見慣れない用語も出てきますし、結構大変なんです。
無料版と有料版があり、無料版は1GBまでのデータしか移行出来ない制限がついていますので、もし1GBで容量が足りないという時は画像のデータはAll-in-One WP Migrationでは移さず、後から手動で移せばOKです。
後から多少手間がかかりますが、それでも相当楽になります。
もし容量の制限が嫌な場合は月額69ドルで有料版にも変更可能です。
All-in-One WP Migrationの使い方を解説!
All-in-One WP Migrationの使い方について説明していきます。
このプラグインは無料版と有料版がありますが、ここでは無料版での方法の解説になります。
一応、公式が出しているAll-in-One WP Migrationの使い方の動画もありますが、英語です。
英語が堪能な方はこちらの動画を見ても良いので、下記に載せておきますね↓
ただ、この動画を見ても言葉の壁の問題もあり、理解できる方は多くは無いと思います。
なので、以下から日本語で All-in-One WP Migrationの使い方を説明していきますね。
まずはインストールと有効化(新旧ドメイン両方で行う)
まずは全てのプラグインで共通ですが、インストールと有効化から。
「プラグイン」→「新規追加」で「All-in-One WP Migration」と検索し、インストールし有効化しましょう!

ちなみにAll-in-One WP Migrationのインストールと有効化は移行前の旧ドメインでも、移行後に使う予定の新ドメインでも行う必要があります。

ここから先では、新旧ドメインでインストールが済んだ前提で説明していくよ!
旧ドメインでやる事。
旧ドメインでは新ドメインに移すデータをエクスポートしていきます。
①ダッシュボード画面で「All-in-One WP Migration」→「エクスポート」をクリック。

②「サイトをエクスポート」の画面になるので「エクスポート先」で「ファイル」を選択しクリック。(というか無料版では「ファイル」しか選択できません)

③ポップアップが出るので「○○をダウンロード」をクリックしてエクスポートファイルをダウンロードします。

ちなみに上記の例では容量が「15MB」ですが、1GBを超えている場合はエクスポートできても、新ドメインでインポートが出来ません。
そのような場合は画像データをエクスポートしないようにする事で大幅に容量を抑える事が可能です。
「サイトをエクスポート」の画面で「高度なオプション」をクリックすると選択肢が展開しますので、「メディアライブラリをエクスポートしない(ファイル)」にチェックを入れてエクスポートする事で、画像データを除外してエクスポートする事が可能になります。

余談ですがWordPressブログで表示速度が遅くなったり、容量が膨らんだりする原因は大体画像ファイルです。
画像についてはあらかじめ適切な大きさに調整し、圧縮してWordPressに入れましょう。
EWWW Image Optimizerというプラグインは画像を圧縮してくれます。
【速度が神UP】EWWW Image Optimizerの設定方法を解説!【WebPを今すぐ導入すべき】
またメディア設定を正しくしておく事でかなり容量を節約する事にもつながります。
新ドメインでやる事。
新ドメインでは旧ドメインでエクスポートしたファイルをインポートしていきます。
また、インポートが終わった後にパーマリンクの設定を行う事になります。
①ダッシュボード画面で「All-in-One WP Migration」→「インポート」と進みます。

②「インポート元」で「ファイル」を選択し、先ほどエクスポートした旧ドメインのデータのファイルをインポートします。

③下記の様なポップアップが表示されますので「開始」をクリック。

④インポートが終わると下記のようなポップアップが出ますので「パーマリンク構造を保存する」をクリック。
一度ログイン画面に切り替わるのでログインし直して、パーマリンクの設定画面に進むことになります。

※間違って「完了」を押してしまっても、その後ダッシュボード画面から「設定」→「パーマリンク」と進んでパーマリンクの設定をすればOKです。
⑤パーマリンクの設定を行っていきます。
旧ドメインから新ドメインにファイルをインポートして引越しが完了しても、実はパーマリンクの設定は旧ドメインでやり直す必要があるのです。
例えば、旧ドメインでパーマリンクの設定が「投稿名」だったとしても、引越しをした後の新ドメインではデフォルトの「基本」になっている。
なので、新ドメインでパーマリンクを設定しなおし、旧ドメインでの設定と一致させましょう。

ちなみに少し前まではAll-in-One WP Migrationのファイルをインポートし終わった後、パーマリンクの設定で「変更を保存」を2回押すようポップアップが出ていましたが、現在はそれは出ていません。
ですので1回押すので大丈夫なのでしょうが、一応不安なので僕は2回押すようにしています。

まあ別に損しないし、ね。
⑥パーマリンクの設定までしっかり終わったら、WordPressブログの引越しは完了です!
ブログ名も、ユーザー名も旧ドメインのものに変わっています。
また画像のURL等もしっかりと新ドメインのものに変わっています。
移転が終わった後にやる事。
All-in-One WP MigrationでWordPressブログの引越しが終わっても、
- 旧ドメインから新ドメインに301リダイレクトを設定する。
- Googleサーチコンソールでアドレス変更の手続きを行う。
- 色々な場所に設置した旧URLへのリンクを変更する。
というようなブログ引越しに関してやらなければならない事はまだまだあります。
ぜひ下記記事を参照してみて引越しを最後までやり切ってみて下さい。
ブログを別ドメインに引越しする方法【301リダイレクトやサーチコンソールの設定も】
旧ドメインで画像データをエクスポートしていない場合。
容量の関係で旧ドメインで画像データをエクスポートしていない場合、FTPソフトかレンタルサーバーのファイルマネージャー(あれば)を使用して画像データを旧ドメインから新ドメインに移行しましょう。
①旧ドメインで「public_html」→「wp-content」と進み、「uploads」のファイルをダウンロードします。
右クリック等でダウンロードできます。
※FTPソフトを使っても、レンタルサーバーのファイルマネージャーを使っても、どちらでもOK。

②ダウンロードしたuploadsのファイルを新ドメインにアップロードします。
アップロードする先は新ドメインの「public_html」→「wp-content」の中です。
「wp-content」の中に「uploads」がありますので、旧ドメインからダウンロードした「uploads」が新ドメインの「uploads」に上書きされるようにアップロードする、という事です。
このアップロードが終わるまでは、新ドメインでは旧ドメインで表示されていた画像は当然表示されません。
しかし、アップロードが終わると新ドメインでもしっかりと画像が表示されます。(画像のURLなども新ドメインのものに適切に置き換わります)

これで完了です。簡単なんです。
この記事のまとめ。
プラグインAll-in-One WP Migrationの使い方を説明してきました。
このプラグインは恐ろしいほど優秀で、ほとんどクリックだけでブログのデータが移行できるというのは素晴らしい事です。
これがないとFTPソフトとかMySQLとか色々と面倒な事になります。(エラーが出て前に進まなかったりで大変です)
WordPressブログの引越しをする機会は多くは無いでしょうが、ぜひこのAll-in-One WP Migrationを使ってみてください。
効率的に作業が進むでしょう。
今回の内容は以上です。

最後までお読み頂きありがとうございました!