2017年06月08日 ジンベエザメ
ジンベエザメの体ってなんであんなに大きいの?

ジンベエザメは世界で一番大きな魚!
ジンベエザメは世界で一番大きな魚です。平均的なサイズは5.5メートルから10メートルですが、これまでに12メートルを超えるジンベエザメも見つかっています。
12メートルでも十分に大きいですが、多くの研究者たちは12メートルを超えるサイズのジンベエザメがいると信じています。
ジンベエザメは名前にサメと付くだけあり、海中のありとあらゆる生物を餌とする凶暴な生物と思ってしまいますよね。
しかし、ジンベエザメが主食とするのは小さなプランクトンたちなのです。大きな口を開けて、通り道にいるプランクトンとその周りにいる小魚たちを丸のみするように食べるのです。
ジンベエザメは、人に危害を及ぼすことが少ない生物です。もちろん、私たちがジンベエザメの邪魔をしたり、嫌なことをしたりすると、怒って攻撃するかもしれません。しかし、基本的にジンベエザメは穏やかな生物です。
ジンベエザメはあたたかい海が大好き
ジンベエザメの主な生息地は、熱帯や亜熱帯などのあたたかい海。ジンベエザメはあたたかい海が大好きなのです。
この事実は、ジンベエザメの大きな体の秘密を解く重要なカギになるので覚えていてくださいね。
基本的にジンベエザメは深海ではなく、海の浅い場所に生息しています。その理由は、温度の関係。深海は冷たくジンベエザメにとっては厳しい場所です。
実際に科学者たちは、ジンベエザメたちの行動パターンに関するデータを採取しました。
すると、ジンベエザメは60%の時間を日光が当たる温かい浅い海で過ごしていることが判明したのです。
温かい海が大好きなジンベエザメですが、深海に行かなければいけない時もあります。
それが、エサを探すとき。
実はジンベエザメは500メートルの深海まで潜ることができます。
でも500メートルも深く潜ったら、水温が急激に変化するのは当たり前ですよね。なんと、20度近くも温度が変化することもあるのです。
冷たい深海にも耐えるために、ジンベエザメは約60%もの時間を温かい浅い海で過ごさないといけないのです。
理由は、体を温めるため。ジンベエザメは浅い海で体を十分に温めてから、エサを求めに深海へと潜るのです。
ジンベエザメはエネルギーを節約するのが得意!
ジンベエザメはエサとなるプランクトンを求めるために、深海500メートルまで潜ることができますが、どのように潜っていくと思いますか?
みなさんが考えているように、さっそうと泳ぎながら潜るというよりは、深海に沈んでいくように潜っていくのです。
エサを求めに深海に行くとき、ジンベエザメはゆっくりと体を傾け、重力に身を任せるように沈んでいきます。
実は、この泳ぎ方はとても理にかなっています。泳ぐとエネルギーを消費してしまいます。
しかし、冷たい海が苦手なジンベエザメは可能な限りエネルギーを使いたくありません。
だから、大きくて重たい体を活かし、沈むように深海に潜っていくのです。
もしジンベエザメを見る機会があれば、ぜひ泳ぎ方にも注目してみてください。
無駄な動きは全くなく、とてもゆっくりジンベエザメは泳ぎます。
オーストラリアのチームたちは、ジンベエザメがこのように泳ぐ理由はエネルギーを節約するためと結論付けました。
なんとジンベエザメの泳ぎ方は、普通に泳いだ場合と比べると30%ものエネルギーを節約できるそうです。
ジンベエザメの体が大きな理由は熱を蓄えるため
ジンベエザメの体が大きな理由は、冷たい深海でも熱を蓄えることができるようにするためです。
ジンベエザメの重要な臓器は白筋という白い筋肉で囲まれていることが発見されています。
ジンベエザメの白筋は、熱を逃がさない働きをしていると科学者たちは考えました。
つまり、白筋のおかげでジンベエザメは冷たい深海にいても、体を温かく保つことができているのです。
冷たい深海でも活動できるように、浅い海で体を温めたり、泳ぎ方を工夫してエネルギーを蓄えたり、そして白筋で熱を逃がさないようにしたりしているのです。
体が大きければ大きいほど、筋肉は大きくなり、たくさんの熱とエネルギーを蓄えることができるようになりますよね。
オーストラリアの科学者たちは、たくさんの熱を蓄えて深海でも長い時間活動できるように、ジンベエザメの体は大きくなったと結論付けました。
夏休みの自由研究に、ジンベエザメについて調べてみよう
まだまだ謎の多いジンベエザメ。
今年の自由研究では、ジンベエザメについて調べてみませんか?
このサイトではジンベエザメをはじめとした海の生き物の不思議についても紹介しています。
ジンベエザメや海の生き物について調べてみて、実際に水族館へ見に行ってみる、そんな自由研究ならきっとみんなにも注目されるのでは?
沖縄に来るときは、もちろんジンベエジェットに乗ってきてね!