2017年07月20日

ジンベエザメは恐竜が誕生する前から地球にいた!?

ジンベエザメは約6,600万年前に地球に誕生しました。約6,600万年年前といえば、恐竜が誕生する時代よりもずっと前で古第三紀に分類されます。ジンベエザメに限らずサメはとっても長い歴史を持つミステリアスな生物です。今回はジンベエザメの長い長い歴史について解説します。

 

昔は3,000種類ものサメがいた!?

さっそくですが、あなたが思うサメをイメージしてみてください。
 
多くの方がタルのような形をした体、鋭くとがった歯で人々を襲う映画に出てくるようなサメをイメージしたはずです。
でも、実際にはサメもたくさんの種類がいて、すべてが危険なサメというわけではありません。
 
現在確認することができるサメは約500種類
 
どのサメも特定の環境に対応できるように進化してきました。しかし、昔はもっとたくさんのサメが地球に住んでいたのです。化石調査によると過去には3,000種類以上ものサメがいたと推測されています。
 
当たり前のように、私たちはサメの姿を受け入れています。
でも、よく考えてみてください。
サメって変な生き物だと思いませんか?
 
特にジンベエザメは平ら、口が顔と同じくらいの大きさなのでヘンテコでちょっと可愛らしささえ感じます。
 
現代に生きるサメは十分変ですが、彼らのご先祖様はもっと変な生き物でした。
 
長い歴史の中で環境に適用できるよう進化し続けた結果、サメたちは今のような姿になったのです。
 
 

サメの歴史は歯を研究するだけでわかる!

サメの歯

古代に生きた生物を研究するときに重要になるのが、化石です。
 
恐竜や古代生物の化石を調べるだけで、ありとあらゆることがわかります。
 
ですが・・・じゃあ、ずっと昔に住んだサメのことも化石を調べればわかる! というわけでもないんです。
 
実はサメは他の生物のように化石にはなりません
 
その理由は、サメは軟骨魚で骨が軟らかいからです。
 
軟骨は骨とは違って簡単に化石にはなりません。
 
では、どうやってサメの歴史を調べればいいのでしょうか?
 
サメの歴史を知るときには、サメの歯を調査します。
 
サメの骨は化石にはなりませんが、サメの固くて丈夫な歯は化石になります。
 
さらに学者にとって幸運なことにも、サメは1度の人生で何千もの歯を作ります。
 
あのジンベエザメも目立たないですが、小さな歯が3千本以上あります。
 
またサメの肌も化石として見つかっています。
 
他の魚とは違ってサメにはうろこがありません。
 
代わりについているのは皮歯と呼ばれる歯と同じもの
サメ肌という言葉は聞いたことがありますか?
 
サメ肌はざらざらとしたものを表しますが、まさにサメの肌は全身を覆っている皮歯のおかげで、ざらざらとしているわけです。
 
研究者たちは、歯とうろこの化石のおかげでサメの種類、大きさ、そして行動まで知ることができるのです。
何万年も前に生きていたサメたちの骨は残っていませんが、あの丈夫な歯のおかげでさまざまなことを知ることができます。
 
 

恐竜よりも前にジンベエザメは誕生していた!?

サメの長い歴史は約4億5,000万年前に始まりました。
サメが誕生した時代はシルル期と呼ばれ、海面が高くサンゴ礁が形作り始めていました。
地球の気温は温かく安定している時代に、サメは登場したのです。
 
この時代に生きたサメの肌は実際に発見されています。
 
その後、地球の気候は大きく変化を繰り返して、絶滅する生物と生き残る生物が出てきます。
 
そして、今から約6,600万年前から260万年前を示す第三期にジンベエザメの祖先が登場します。
 
それまでは、多くの方が抱くイメージのように肉食のサメでしたが、いくつかの種類のサメはプランクトンや魚の卵を食べるように進化したのです。
 
このようなサメはテンジクザメ目と呼ばれます。
 
世界一巨大な魚のジンベエザメもテンジクザメ目に分類されます。
 
意外かもしれませんが、大きなジンベエザメは小さなプランクトン、卵、小魚などをエサとします。
 

つまり、第三期にジンベエザメの祖先が誕生したと考えられているのです。
 
約6,600万年前に誕生したテンジクザメ目は進化を続けて、今のジンベエザメの姿になっています。
 
その後、恐竜の時代と言われるジュラシック期がやってきたり、氷河期がやってきたりします。
 
そんな大変な時代を絶滅することなく、生き延びてきたのが現代に生きるサメたちです。
 
 

4億年もの長い年月を生きてきたサメの最大の敵は?

サメの影

さまざまな危機をくぐり抜けて、約4億年も地球に生息するサメは敵なしに思えます。
 
特に、世界最大級のジンベエザメは他の海洋生物の獲物となることも少ないです。
 
しかし、現存するサメの多くが絶滅の危機にさらされています。
 
多くのサメが絶滅の危機にさらされている理由はたくさんあります。
例えば、地球温暖化による気候の変化、海の汚染、そして環境破壊などはすべてサメを脅かす要因です。

 

また、サメにとっての最大の敵は人間であるともいえます。

 

一部の国の漁師が、サメを乱獲しているのです。
 
人間がサメを捕らえる目的は、サメのお肉と高級食材であるフカヒレを手に入れるため。
 
ジンベエザメをはじめとする数種類のサメは絶滅危惧種に認定されています。
 
 
何万年も前、サメは海の捕食者でした。そんなサメが今では人間の獲物となっています。
 
今、サメはその長い歴史上最も困難な危険に立ち向かっています。
 

他の生物と共存していくためにも、私たちにできることはやっていきたいですね。

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「こんにちは!ジンベエさん」編集部

ジンベエザメや沖縄の海のこと、ジンベエジェットなどの情報をみなさんに届けるために日々奮闘中。