2017年07月28日

ジンベエザメってこんなに不思議な生き物!

世界で1番大きな海洋生物ジンベエザメですが、どれだけジンベエザメについて知っていますか? 実はジンベエザメはたくさんのなぞに包まれた生物で、分かっていないことの方が多いんです。 今回はジンベエザメの不思議な生態と解明されていない謎について紹介します! ジンベエザメの生態解明のために、あのNASAも動いたとか…。

 

ジンベエザメの出産方法が明かされたのはつい最近!

どのようにしてジンベエザメの赤ちゃんがこの世界にやってくるのか?
 
研究者たちは長年この謎を解明しようとしてきました。
 
そして、この長年の謎は約20年前に大きく進展したのです!

 

1995年に1匹のメスのジンベエザメが台湾で捕獲されました。
 
ジンベエザメは妊娠していて、お腹の中になんと約300尾もの赤ちゃんが見つかったのです。
 
この発見から、ジンベエザメはヘビと同じ卵胎生(らんたいせい)であることが判明しました。

 

卵胎生とは、卵を体の中でふ化させて子どもを産む生物のこと。
 
発見されたジンベエザメの赤ちゃんたちは完全な個体となっていました。
 
赤ちゃんジンベエザメの大きさは約60㎝程度でしたが、成長段階が違う赤ちゃんがいたので学者たちは困惑しました。
 
ジンベエザメの赤ちゃんはお母さんの体内でふ化することがわかりましたが、まだ謎に包まれていることがたくさんあります。
 
どのように交尾をするのか、妊娠期間はどのくらいなのか、そしてどこで出産するのかなどはわかっていません。
 
妊娠しているジンベエザメを実際に見た学者はほとんどいなければ、出産の様子はいまだに発見されていません。
 
多くの研究者が長年研究しようとしているのに、多くのダイバーがジンベエザメと一緒に泳いだ経験があるのに、妊娠・出産しているジンベエザメは確認されていないのです。

 

とっても不思議な生き物ですよね。
 
 

ジンベエザメの寿命はいまだに解明されていない

泳ぐジンベエザメ

多くの専門家は、ジンベエザメは約30歳で成熟することに同意しています。
 
しかしながら、ジンベエザメの寿命はいまだに知られていません。
 
そして、専門家たちの意見も様々です。
 
専門家のなかには、ジンベエザメは約60歳で寿命を終えるのではと予想する人がいました。
 
対して、ジンベエザメは100年、いや150年も生きることができると考える専門家もいるのです。
 
今のところ、ジンベエザメが何歳まで生きることができるのかはっきりしていません。
 
わかっているのは、70歳以上まで生きることができるということ。

 

もしかすると、本当に150年生きる事ができるかもしれません。
 
 

ジンベエザメがあんなに大きな口を持っている秘密

口を開けるジンベエザメ

ジンベエザメといえば、あの横に広がるとっても大きな口が特徴ですよね。
 
あれほどまでに大きな口を持っている理由は、ジンベエザメのエサにあります。

 

実はジンベエザメにはとっても小さな歯が何千本も生えています。
 
しかし、たくさんの歯は使われません。
 
あんなに大きなジンベエザメは意外にもプランクトン、えび、魚の卵、そして小さな魚たちを食べるのです。

 

ジンベエザメはあの大きな口でエサを丸のみします。
 
エラにはネットみたいなものがついていて、このネットが小さな餌をキャッチしつつ、水を体外に排出する役割を果たしているのです。
 
ネットに引っかかった小さなエサは、最終的にはジンベエザメに飲み込まれ、狭い喉を通って消化されます。

 
 
時々、ジンベエザメは口をポカーンと開けてのろのろと泳ぎます。
 
この泳ぎ方はエネルギーを節約してエサを食べることができる効率的なもの。
 
普段はちょっと怠け者なジンベエザメですが、エサとなる集団を見つけると戦術を変えます。

 
 
エサの集団を見つけると、ジンベエザメは素早く口を開け閉めします。
 
すると、エサがものすごい勢いでジンベエザメの口に吸いこまれていくのです!
 
ジンベエザメが大きな口を持っているのは、餌を効率よく食べるためだと考えられています。

 

エサを食べる様子は大迫力なので、ぜひ一度見てみてください。
 
 

ジンベエザメの謎を解明するために、あのNASAが動いた!?

NASA

宇宙ステーションの開発や、宇宙の謎を解明し続けているのがNASA。
 
そんなNASAは宇宙だけではなく、ジンベエザメの謎をも解明しようとしています。
 
NASAには異なる写真に写っている星たちを一致させる技術があります。
 
この技術をジンベエザメ追跡に採用したのです。
 
ジンベエザメには斑点がついていますが、全く同じ斑点模様はありません。
 
人間の指紋のように、各ジンベエザメはユニークな斑点模様を持っていて、この斑点模様で個体を見分けることができます。
 
 

NASAの技術をジンベエザメの個体識別のために利用しました。
 
学者や一般の人々がジンベエザメと遭遇したら、斑点部分を写真撮影してデータベースにアップロードできます。
 
その際に、いつ・どこでジンベエザメを見たのか登録することで、謎に包まれていたジンベエザメの移動パターンが明らかになってくるというわけです。
 
これまでに1,300頭ものジンベエザメが特定されています。
 
このプロジェクトの画期的な点は、私たち市民も学者になれるということ。
 
もし沖縄の海で野生のジンベエザメを撮影することができたら、ぜひ協力してみてください。
 
データベースはwww.whaleshark.orgです。
 
 

それでは、よい旅を!

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「こんにちは!ジンベエさん」編集部

ジンベエザメや沖縄の海のこと、ジンベエジェットなどの情報をみなさんに届けるために日々奮闘中。