2017年09月07日

サメより強い!? もしや最強!? 知っているようで知らないミズダコの真実

あなたはタコに関してどのようなイメージを持っていますか?様々な答えがあるでしょうが、タコが強いとイメージする方はほとんどいないでしょう。でも、タコはとっても強い海洋生物なのです。なんと、サメをエサとすることも。今回はキング・オブ・タコといってもよいミズダコを紹介します。

体長5メートル!?世界一大きなタコ、ミズダコとは?

タコといっても種類はたくさんありますが、世界一長生きで、世界一大きなタコがミズダコです。

記録では体長9メートル以上、体重約272㎏もあるミズダコが発見されています。
 
しかし、これは特別に大きいミズダコのサイズです。

平均的なミズダコの大きさは、体長約5メートル、体重約50kgです。平均的なサイズでも大きいですね。

 

タコのなかでは長生きするミズダコですが、その寿命は最大でもたったの5年
 
オスもメスも交尾の後に死んでしまいます。
 
メスはオスよりも長く生きますが、数か月にも及ぶ妊娠期間中にエサを食べることはありません

そのため、卵が繁殖するとすぐに死んでしまうのです。

 
ミズダコ
ミズダコの大きな特徴の1つは、優れたカモフラージュ能力
 
ミズダコの元々の色は、ほかのタコと同じように赤茶色です。

しかし、ミズダコにはカモフラージュ能力があり、肌の色だけではなく質感まで変えることができるのです。
 
敵が近くにいると、ミズダコは岩やサンゴ礁などに紛れ込んでしまいます。
 
 

サメさえも食べてしまうミズダコの食生活

超巨大ダコのミズダコが狩りに出かける時間帯は夜です。
 
基本的にはエビ、カニ、ロブスター、そして魚をエサにします。
しかし、ミズダコがサメや鳥を襲う姿がこれまでに幾度か確認されています。
ミズダコ_2

しかし、いったいどうやってタコがサメを襲うのでしょうか?
 
ミズダコの体はほとんどが筋肉で構成されています。しかも、その筋肉は柔らかくて力強いのです。
 
自慢の筋肉と吸盤でサメをがっちりと絞めて殺してしまいます。

 

また、鳥のくちばしのように鋭い口で、甲殻類の殻もいとも簡単に壊すことができます。

十分に成長していない子どものミズダコはまだ危険に遭うことが多くありますが、成長しきった大人のミズダコの敵となる海洋生物はなかなかいません。
 
 

迷路も解けるほど知能が高いミズダコ

戦闘能力も十分に高いミズダコですが、なんと頭までも良いようです。
 
まさに完璧な海洋生物ですね。
 
これまでにミズダコに関する研究は何度も行われてきました。
 
研究室で飼育されたミズダコは、瓶のふたの開け方を学び、他のタコに擬態したり、迷路を解いたりすることもできたのです!

 

ミズダコは道具を使うこともできるほど高い知性を備えており、人の顔も識別できます
 
これほどまでに、知能が高い海洋生物はなかなかいません。
 
 

体よりもずっと小さな穴に入ることができる

5メートル以上もあるミズダコですが、自分の体よりもずっと小さな穴に入ることができます。
 
約5㎝の穴の中に入り込めるということです。
 
想像もできませんし、信じられないかもしれませんが、これは本当です。
 
 

ミズダコの意外な事実

ミズダコ_3
ここからは、ミズダコの意外な事実をいくつか紹介します。
 
基本的にタコの足は触手と呼ばれます。
しかし、ミズダコに関していえば触手ではなく「腕」と呼ばれます
 
触手は獲物を捕らえるためのものですが、ミズダコの腕は獲物を捕らえる以上の働きがあります。
 
だから、触手ではなく腕と呼ばれるのです。

 

次に紹介するミズダコの驚きの事実は、ミズダコには3つも心臓があるということです。
 
2つはエラまで血液を送るという役割があり、残りの1つは全身に血液を送ります。
 
さらに脳は9つもあります
 
脳の数が多いことが、高い知能につながっているのかもしれません。

 

敵なしと思えるミズダコではありますが、実は大人になることができるミズダコの数は少ないようです。
 
約57,000匹のうち2匹だけが大人になれるといわれています。
ほとんどのミズダコは、大人になる前にイルカ、ラッコ、トドなどの天敵に食べられてしまうのです。
 
生き残ったミズダコは敵なしですが、大人になることはとても厳しい道のりですね。

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「こんにちは!ジンベエさん」編集部

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