2017年10月16日

シャコが甲殻類最強だと言われるのに十分な理由

シャコにどのようなイメージをお持ちですか? エビに似ている、お寿司のネタなどさまざまなイメージがあると思います。しかし、シャコ=甲殻類最強というイメージを持つ方は少ないでしょう。小さなシャコですが、実は絶対に近づくべきではない非常に危険な生物です。今回はシャコが甲殻類最強と言われる理由を紹介します。

 
 

シャコはエビではない

まず初めに知っておいていただきたいのが、シャコはエビではないということです。
シャコとエビの見た目はよく似ていて、同じ甲殻類ですが、エビとはかなり遠い親戚関係にあります。
 
シャコはトゲエビ亜綱に属していますが、エビは真軟甲亜綱に属します。
この違いは、非常に大きなものでシャコとエビの関係が遠いことを示します。

 

また、シャコはエビよりも大きいです。
一般的なシャコの体長はおよそ15㎝ほどですが、大きなものでは20㎝を超えるものもいます。
 
シャコの最大の特徴は、鎌(かま)のように鋭い脚を持つことです。
 
シャコの英語名はMantis Shrimp
Shrimpは「エビ」という意味ですが、Mantisはどのような意味か分かりますか?
Mantisは「カマキリ」という意味。カマキリのように鋭い鎌を持つことから、Mantis Shrimpという名がついたのですね。

シャコ

とにかくパンチが強烈すぎる

シャコが甲殻類最強と言われる理由、それはあまりにも強烈なパンチにあります。
 
シャコのパンチは、とにかく速すぎます
 
どのくらい速いかというと、シャコがパンチを放った瞬間、周りの海水が一瞬沸騰し、さらに速すぎるがゆえにアニメやマンガみたいにパンチが光るのです。

 

そんなシャコのパンチが威力抜群なのは言うまでもありませんよね。
 
シャコのパンチ力の平均は、ベンチプレス70~80㎏を持ち上げるのと同様の力で、ときに150㎏のベンチプレスを持ち上げるのと同じパワーのパンチを繰り広げるシャコもいます。

 

シャコがエサにするのは、同じ甲殻類、魚、そして貝など。
 
しかし、カニやエビなどの甲殻類、そして貝はとても丈夫な殻を持ちます。
丈夫な殻は人間の力でも割ることが難しいです。
 
でも、シャコには関係ありません。どんなに頑丈な貝や殻でも、自慢のパンチで打ち砕いてしまいます
また、シャコのパンチは水槽のガラスにひびを与えることもできるので、厳重な注意のもと飼育しなければいけません。

 

もしダイビング中などにシャコと出くわしても、絶対に近寄らないでください。
パンチを受けると大けがをする可能性もあれば、速すぎるパンチを避けるのも非常に困難です。
 
シャコを見つけても近寄らない、これだけは確実に守りましょう。
 
 

地球上の生物で最も視力がいい!?

シャコは地球上でもっとも複雑な目を持っている生物と言っても過言ではありません。
 
それぞれの目には12もの光受容体(光を刺激として受容する感覚器)があります。
この光受容体のおかげで、シャコはさまざまな色を識別できるのです。

 

比較するならば、人間には光受容細胞が3つしかなく、赤・青・緑を見ることしかできません。
しかし、シャコには12もの光受容細胞があるので、シャコは人間が見ることができない色を見ている可能性が大きいのです。

シャコ_2

普通は、目で見た情報は処理して脳に送られます。
しかし、科学者たちは、シャコは目で見た情報すべてを即座に脳に送ると考えます。
 
つまり、シャコは可能な限り速く反応できるというわけです。
 
この反応スピードは獲物を捕らえるとき、そして天敵から逃げるときに役立ちます。
 
 

秘密の言葉を持っている?

シャコは円偏光(えんへんこう)という光を見ることができる唯一の生物だと考えられています。
 
これは、シャコが人間を含む他の動物が理解することができない特別な暗号を発展させている可能性があることにつながります。

 

シャコの研究者は、一部の種類のシャコは円偏光を尾で反射できると考えています。
 
円偏光を視覚できる生物はシャコだけなので、もし反射できるとすればシャコは秘密のコードを送り合っている可能性が高くなります
 
可能性として、天敵が近づいたときに隠れたまま、ほかの仲間に天敵の接近を円偏光を利用して知らせることができるというわけです。

 

凶暴なうえに、ほかの生物が知ることができない信号を送り合っているとしたら、シャコは甲殻類最強という称号が最もふさわしい生物となるでしょう。

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「こんにちは!ジンベエさん」編集部

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