2017年10月27日

家族のきずなが強い海の生物たち

広すぎる海を生きる生物の多くは、家族と離ればなれになっています。でも、家族は大切な存在です。数こそ少ないですが、家族のきずなの重要性を認識して、生涯にわたって家族と時間を過ごす海洋生物もいれば、助け合いの精神を見せる海洋生物もいます。今回は家族との強いきずなを見せる海洋生物を紹介します。

 
 

3世代が同じ海で生きるシャチ

クジラ類の一種であるシャチは非常に高い知能を持ち、海の最強生物の一種とも称されます。

なんと最近では、シャチがあのサメを捕食したという驚きのニュースが世界中を賑わせました。

そんな肉食のシャチですが、実は家族とのきずなもとっても強い生物です。

 

広大な海を移動して生きるシャチですが、実は同じ海洋で最大3世代生きることができます

3世代と言うと、お父さん・お母さんだけではなく、おじいちゃん・おばあちゃんとも一緒に生きるということですね。

シャチ

シャチの家族のグループはポッド(群れ)と呼ばれ、ポッドの近くには他のポッドが存在することもあります。
つまり、ご近所さんの関係もできているということです。シャチは人間のように非常に社会的な生物です。

 

赤ちゃんシャチはいつもお母さんの側を泳ぎます。お母さんが生まれたばかりの子供のためにエサを探しに行くときは、ほかのシャチがその赤ちゃんを見守るという行動も確認されています。
 
 

助け合いの精神が目立つイルカ

イルカの群れ

イルカもまた非常に強い家族のきずなを持つ海洋生物です。
なんと家族の群れであるポッドには、最大で15頭ものイルカが生息します。まさに大家族ですね。
イルカはさまざまな音を使い分けて、仲間同士でコミュニケーションを取ることができる賢い動物として知られています。

 

基本的にイルカは、生涯を通してポッドから離れることはありません。
離れるときはエサを探すとき、もしくは大きな口論が起きたときです。あるイルカがケガしたときは、ほかのイルカがそばを泳いであげるなどの行為も見られています。

 

イルカが人を助けたという事例も多くありますが、意図的に救助したのかどうかはまだ不明です。
しかし、人懐っこいイルカなので、もしかしたら意図的に救出したのかもしれませんね。
 
 

こんな母の愛見たことない!マウスブルーダーの驚きの子育て術

マウスブルーダー

魚の世界はときに残酷です。大人になれる魚はほんのごく一部。卵からふ化するまでにたくさんの敵に狙われ、子どものときもたくさんの敵に狙われる。魚にはいつも大きな危険が付きまとっていて、大人になれる魚は限られています。だから、私たちには考え付かない方法で敵から卵や赤ちゃんを守る魚がいます。

 

魚の中には、マウスブルーダーと呼ばれる種がいます。
マウスブルーダーと呼ばれる魚は、親の口の中で卵や子どもを育てる魚のことです。一般的に卵や子どもが敵にさらされている状態の方が、敵に狙われる危険度は上がりますよね。
子どもの生存率を上げるために、親が口の中に子どもを隠して育てるというわけです。

 

育て方も色々あり、母親だけの口で育てる種類もいれば、母親と父親の口を交互に使って育てる種類もいます。
子どもを口の中に入れてまで危険から守る親の愛情はすごいですよね。
 
 

夫婦で子育てに励むカクレクマノミ

クマノミ

映画のキャラクターでも有名なカクレクマノミは、夫婦で熱心に子育てをすることで知られています。
カクレクマノミの家はイソギンチャク。カクレクマノミの天敵たちはイソギンチャクを恐れているので、良い隠れ家というわけです。
隠れさせてもらっている代わりに、イソギンチャクを掃除してあげているのでお互いにメリットを得ています。
そんなカクレクマノミが卵を産む場所も、もちろんイソギンチャク。

 

まずカクレクマノミは、住みかであるイソギンチャクを夫婦一丸となってきれいに掃除して、子どものための部屋を整えます。
掃除が終わったら、母親はイソギンチャクの上に産卵します。
卵が孵化すると、かわいらしい赤ちゃんがたくさん誕生。ここからは、主にお父さんが一生懸命働きます。
自分の尾ひれを子どもたちに向かって振り、酸素がたっぷりと入った水を与えるのです。

 

海洋生物の中では珍しく、カクレクマノミのオスは積極的に育児に参加します。
夫婦で協力して育児をするカクレクマノミを見ていると、なんだかほっこりしちゃいますね。

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「こんにちは!ジンベエさん」編集部

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