ここではWordPressのパーマリンク設定を後から投稿名に変更する方法について解説していきます。
パーマリンク設定はあまり変更しないのが無難ですが「どうしても変えたい!」と思う時もたまにはあるかも…
パーマリンク設定を変える方、変えようか検討している方は是非参考にしてみて下さい。

パーマリンク設定を途中から変えたくなった!(もう沢山記事書いたけど…)

一応、方法はあるから参考にしてみて!
WordPressのパーマリンク設定を後から投稿名に変換する方法

「投稿名以外の形式」から「投稿名」にパーマリンク設定を変更する場合、以下のような手順を踏みます。
- スラッグの変更
- パーマリンク設定の変更
- 301リダイレクト設定
- サイトマップ送信
以下からは上記の順番通りに解説していきますね!
スラッグの変更
スラッグとは各記事のURLを自分で指定する機能の事です。
- 投稿スラッグ
- 固定ページのスラッグ
- カテゴリーページのスラッグ
- タグページのスラッグ
とあります。
パーマリンク設定を変更するにあたって、元々のパーマリンク設定が「基本」だった場合は投稿スラッグから固定ページのスラッグなど全てのスラッグを変える必要があり、「基本」以外の形式だった場合は投稿スラッグを変える必要があります。
投稿スラッグは「投稿」→「記事一覧」のクイック編集で手軽に変更できます。
①記事一覧画面で「クイック編集」をクリック。

②スラッグ欄を「英数字とハイフン」を使用したものに変更して、保存します。

ここで入力したスラッグはまだこの段階ではパーマリンクとはならないものの、後の手順でパーマリンク設定を「投稿名」に変更したらパーマリンクになります。
投稿スラッグは「投稿」→「記事一覧」のクイック編集で変更。
固定ページのスラッグは「固定ページ」→「固定ページ一覧」のクイック編集で変更。
カテゴリーページのスラッグは「投稿」→「カテゴリー」と進み「クイック編集」か「編集」から変更。
タグページのスラッグも「投稿」→「タグ」と進み「クイック編集」か「編集」から変更。

パーマリンク設定を「投稿名」に変更する前にスラッグを英数字を使って入力しておかないと、いざパーマリンク設定を「投稿名」に変更したらパーマリンクが日本語の記事タイトルそのままになってしまい、カオスになります。
パーマリンク設定の変更
スラッグの変更が完了したら、パーマリンク設定を変えていきます。
「設定」→「パーマリンク設定」と進み、パーマリンクの形式で「投稿名」を選択し、「変更を保存」をクリックします。

301リダイレクト設定
パーマリンク設定を変更したら、301リダイレクトを行います。
301リダイレクトというのは、パーマリンク設定を変更する前のURLをクリックしたユーザーを、パーマリンク設定を変更した新しいURLへ転送する設定です。

301リダイレクトをしっかり設定しておかないと、被リンクも無くなってしまいますし、以前のURLをクリックした人が自分のブログの記事へ来れなくなってしまいます。
301リダイレクトを設定するやり方は
- プラグインを使用する方法
- htaccessファイルを変える方法
と2通りありますが、どちらでも自分の好きな方を選択しましょう。
プラグインを使用する方法
プラグインRedirectionを使用して301リダイレクトを設定する方法です。
プラグインを使って簡単にできるのですが、一つ一つの記事に個別に301リダイレクトを設定していくので、根性が必要な場合もあります。
記事数が多いブログのパーマリンクを変更する場合は、htaccessファイルの変更で301リダイレクトをかけた方が楽かもしれない一方で、htaccessファイルを直接触らないので安心感はあります。
Redirectionプラグインの設定方法・使い方!301リダイレクトを簡単に!
htaccessファイルを変える方法
エックスサーバーの場合、サーバーからhtaccessファイルを編集できます。
FTPソフトを使って編集してもいいのですが、サーバーからやってしまった方が分かりやすいですし、文字化けする事もないので、サーバーのhtaccess編集機能を使うのがおすすめです。

エックスサーバー以外でも同様の機能があるレンタルサーバーは多いです。
ここではエックスサーバーを例に説明していきますが、一番最初にhtaccessファイルに追記する記述を作成しましょう。
①yoastのCreate Redirectsへ進みます。
進んだ先でhtaccessファイルに追記する記述を作成していきます。
②このサイトは英語表記なのですが、書いてある内容を訳すと「パーマリンク設定を投稿名のパーマリンク設定に変更するリダイレクトを作成するのにこのツールを使って下さい」という内容です。

赤①「URL of your site (start with http:// or https://) :」:ブログのURLを入力。
赤②「Is your WordPress site running in a subfolder? For instance in /blog ? Add it here:」:サブディレクトリを使用している場合は、そのサブディレクトリを入力します。(サブディレクトリを使用していない場合は空白でOK)

赤③「My webserver is running on」:「Apache」か「NGINX」のどちらかを選択します。
これらはサーバーを運営しているソフトなのですが、多くのサーバーはどっちも対応しているようです。
詳しくは各レンタルサーバーの基本仕様を確認してほしいのですが、エックスサーバーの場合「Apache」を選択しておきましょう。

赤④「Your old permalink structure:」:変更する前のパーマリンク設定が何だったかを選択する箇所です。
- Default→基本
- Day and Name→日付と投稿名
- Month and Name→月と投稿名
- Category – Name→カテゴリーと投稿名
- Numeric→数字ベース
- Custom→カスタム構造
自分にあっているものを選択し、最後に「Generate Redirect」をクリック。
③リダイレクトの記述が生成されるので、コピーしておきます。

④エックスサーバーにログインしていきます。
サーバーアカウントにログインし、「サーバー管理」をクリックし、サーバーパネル画面へ。
⑤サーバーパネルに進むので設定対象のドメインを指定(赤①)し、htaccess編集(赤②)をクリック。

⑥htaccess編集の画面で、「.htaccess編集」のタブをクリック。
(htaccessファイルが表示されるので、念の為いじる前にコピーしてメモ帳などで保存しておきましょう)
手順③でコピーした記述を「# BEGIN WordPress」のすぐ上に張り付け(※)、「確認画面へ進む」をクリックします。

(※)htaccessファイルのどの部分にどんなものを記述するかは原則があります。
.htaccessファイルに複数の記述を書くときの適切な順番を尋ねる質問がWebmasterWorldに投稿された。原則的に、次のように考えるといいだろうとのことだ。
1. 最初は、アクセス制御。
引用元:.htaccessの記述の正しい順番
2. 次は、外部向けリダイレクト。
3. 最後は、内部でのリライト。
という事で、今回のパーマリンク変更の記述は2「外部向けリダイレクト」となりますので、#BEGIN WordPressのすぐ上に貼り付けました。
ちなみに上記画像のhtaccessファイルの先頭にある下記記述は「Xアクセラレータ」というエックスサーバーのサイト表示速度を速くさせるサービスを利用している場合に記述されるものです。
SetEnvIf Request_URI “.” Ngx_Cache_NoCacheMode=off
SetEnvIf Request_URI “.” Ngx_Cache_AllCacheMode
こちらは1「アクセス制御」となりますので、先頭に記述すべきなのです。
⑦「htaccessを編集する(確定)」をクリックして完了です。
何度も言いますが、htaccessファイルは変更する前に必ずバックアップを取っておいてください。
編集に失敗するとWordPressブログが表示されなくなりますが、バックアップを取っておけば元に戻せますので。
サイトマップ送信
最後にサイトマップを送信して、検索エンジンに自分のブログのパーマリンクが変更された事を伝えましょう。
サイトマップ送信の詳しいやり方については下記記事を参照してみて下さい。
Googleサーチコンソールを設定してサイトマップを送信しよう!
最後にうまく出来ているか確認しよう。
全ての手順がうまく出来ているか確認してみましょう。
自分のブログの古いURLをクリックして、当該記事にジャンプできるか確認してみて下さい。
正常にジャンプ出来ない場合、どこかの手順を間違っている可能性がありますので、見直してみて下さい。
いつまで301リダイレクトを続ければ良いか。
今回、パーマリンク変更前のURLからパーマリンク変更後のURLに301リダイレクトを行っています。
「301リダイレクトをいつまで続ければ良いのか!プラグインはあまり増やしたくないからRedirectionもいずれ消したい!」という人も多いでしょう。
いつまで301リダイレクトを続ければ良いかについてですが、googleに認識されてから少なくとも1年です。
ただ、なるべく長く(できれば無期限に)301リダイレクトを続ける事が推奨されています。
Googleの公式でそのように案内されています。
リダイレクトの期間はできるだけ長くする(通常、少なくとも 1 年)。この期間、Google は古い URL を指している他のサイト上のリンクの再クロールや再割り当てなど、すべてのシグナルを新しい URL に転送できます。
ユーザーの観点から、リダイレクトを無期限に保持することを検討してください。ただし、リダイレクトはユーザーを待たせることになるため、ご自身のサイトのリンクや、アクセス数が多い他のサイトのリンクをできるだけ更新して、新しい URL を指すようにしてください。
今回の内容は以上です。

最後までお読み頂きありがとうございます。